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江戸-エド-

大まかな場所は今の銀座・日本橋~上野・浅草付近。

 

旅の薬師、虫売、甘酒売など様々な生業の人が行き交う。

もちろん呉服屋、米問屋、甘味処、遊郭、宿屋など何でもあり、大変賑わっている。

 

時々、街中で人形浄瑠璃や神楽などの見世物もやっている。飽きることない街。

 

日本橋方面には歌舞伎の芝居小屋がある。

浅草方面に囲いの花街があり、遊女、男娼が色を売る。

 

江戸には人と妖が混ざり合って住んでいますが、逢魔の事は知らない者が多いので、江戸で逢魔や妖の事を口に出しても信じてもらえないのが常です。

逢魔-オウマ-

江戸とは全く別の妖たちが住む世界。人が死んだら逝く"あの世"ではありません。

江戸とは違って昼がなく、一日中夜のまま。空にはいつも満月が出ている。

月明かりで影が出来るくらいには明るく、提灯が必要な時は暗がりを照らす時。

なので、提灯を持っている者もいない者もいる。

 

街並みは江戸の様に栄えていてあまり変わらないが、幾分自然が多く目立つ。

江戸では扱っていない薬などもある。

いたるところに鳥居があるが、特に祀っている神はいない。

鳥居は江戸と繋がっており、江戸から逢魔への入り口も鳥居である。その際鳥居の描かれた札が必要。

しかし妖は鳥居を使わなくても自由に出入りができ、主に使っているのは半妖くらい。

 

逢魔には妖の他に半妖が住んでいて、稀に人間が迷い込んでくる。

 

この逢魔では"諱(本当の名)"はその者を縛るための呪であるため、妖、半妖とも諱を名乗りません。

"字(通称)"はあります。大体が本人ではなく、周りが勝手につけて呼んでいます。

自ら諱を名乗る珍しい妖もいますが、「変な奴」という扱いです。

 

諱は逢魔に関わる者だけで江戸に住む者には関係ない。

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